自己紹介のページでも少し触れましたが、リフレクソロジストとして働く前は、
医療助手として病院に勤務していました。
当初は医療に携わる仕事がしたい、人の役に立つ仕事がしたいという気持ちで就職し、
やりがいを持って働いていましたが、医療助手は無資格で働くことができる反面、
当然ながら医療に本格的に携わることができません。
看護師の方と同じ現場で働いていても、看護師とはやれる仕事の内容がかなり事なるので、
医療助手は常に補佐的仕事で、徐々にやりがいを感じられなくなってきました。
そこで、准看護師になって、そこから正看護師になろうと考えたのですが、
准看から正看になるのはかなり大変そうだったことや、
正看の学校を出て看護師になった人と、
准看から正看になった人では少し派閥のようなものがあると聞いてあきらめました。
正看の学校に通おうかとも思ったのですが、私は社会人として仕事をしていく必要がありましたので、
正看の学校と両立することができないと判断し、こちらも断念。
医療の仕事をしていくという道は閉ざされてしまいました。
その後も医療助手の仕事を続けていればよかったのですが、
一度気持ちが離れてしまったら元に戻ることはできず、病院は退社。
失業保険をいただきながら、自分に何ができるだろうと模索していたときに、
ふと目に入ったリフレクソロジー店に足を踏み入れました。
そのサロンは大きな商店街の中にあり、
外でリフレクソロジストの方が軽い呼び込みのようなものをやっていたのを今でもよく覚えています。
メニューがかかれたチラシをいただき、見てみたらかなりお手頃な価格で施術を受けられるようだったので、
「すぐにやってもらえるならやってほしい」と言ってみたところ、
ちょうど空きがあってすぐに施術をしていただけることに。
少し暗めで、快適な温度に保たれた室内で受けたリフレクソロジーは、
すごく気持よくて、5分くらいで眠ってしまいました。
その頃は医療の仕事に挫折してしまったことと、今後の就職についてすごく悩んでいたので、
夜もなかなか眠れない日々が続いていたのですが、
リフレクソロジーを受けたとたんに眠りこけてしまった自分にびっくり。
「リフレクソロジーってもしかしてすごいものなのでは!?」と思い、一気に興味が湧いてきたのです。
帰宅して、リフレクソロジーの学校についていろいろ調べてみたところ、
情報は簡単に見つかりました。
充実したカリキュラムで勉強できる専門学校がたくさんあり、
リフレクソロジーを学ぶにはまったく困らないんだな、ということがわかったので、
リフレクソロジストとして働く自分の姿を想像してみました。
私はリフレクソロジーを受けてすごく癒されたし、体の不調もかなり改善された。
これまで、人の役に立ちたいと思って医療の道を目指してきたけれど、
医療分野でなくても、人の役に立てて、
幸せにしてあげることができる仕事というのはあるのではないか、
そして、自分にとってその仕事はリフレクソロジーなのではないかという結論に至ったのです。
その後は、たくさんの専門学校に資料請求をし、自分に合った学校を探して入学。
まるまる一日が潰れてしまうようなカリキュラムではなかったので、
アルバイトと並行して十分に学ぶことができたのも、リフレクソロジーを選んでよかったと思う理由です。
私は事情があって仕事をしないわけにはいかなかったので、それはすごく助かりました。
学校を卒業したあとは、系列のサロンに就職しました。
リフレクソロジーの求人はたくさんありますので、系列のサロンでなくてもよかったのですが、
これまで学んだことを実践で生かし、さらにスキルを高めるには、
系列のサロンのほうがよいのではないかと思ったんです。
最初はすぐに指が痛くなってしまいますし、体中筋肉痛になるしですごく大変でしたが、
たくさんの方の施術をすることで、自分の技術が磨かれていくのを実感しましたし、
お客様が満足してくださった様子を見るのは何よりも幸せなことでした。
そんなこんなであっという間に10年。
10年経って、一般的にはベテランといわれる域かもしれませんが、まだまだ日々勉強です。
お客様の身体は一人ひとりまったく違いますので、
個々の体の状態を把握し、そのお客様に必要な施術を行うことにおいては、
経験を積んでもまだまだ学んでいかなければならない点がたくさんあります。
けれど、そうして勉強することがたくさんあるからこそ、
もっと頑張ろうというモチベーションを維持していけるのかもしれませんね。
私はリフレクソロジストになって、本当に毎日が充実しています。